撮影地:羽伏浦海岸
撮影地:羽伏浦海岸
新島はアクセスの選択肢が豊富(小型飛行機、高速ジェット船、大型客船、下田発のカーフェリー)で、飲食店や商店がほどよく集合した集落があるため、すでにワーケーション利用者・リピーターが定着しています。新島村商工会が運営する「新島コワーキングスペース」がある点もポイント。一方で観光地としても人気が高く、Wi-Fiが安定した宿泊施設の数には限りがあるので、予約が取りにくい傾向があるといえるでしょう。隣の島である式根島とは連絡船「にしき」が通常1日3便往復しており、移動時間は約15分。ワーケーション中の休日に、それぞれの島を移動するのもおすすめ。
撮影地:赤崎遊歩道
自然が美しい神津島は「天然プラネタリウム」と称されるほどの星空や、天上山の豊富なトレッキングコース、温泉や釣りが楽しめます。一方、コワーキングスペースや会議室などは未整備です。また宿は民宿や旅館、ゲストハウスタイプが基本となります。最近は平日や閑散期に限った長期滞在・ワーケーションプランを設ける宿もあるので、自分の働き方と宿の設備を事前に確認すれば魅力的な滞在地となるのではないでしょうか。新島と同じく、アクセスの選択肢が豊富(小型飛行機、高速ジェット船、大型客船)です。
撮影地:利島(空撮)
海に浮かぶ三角形のおにぎりのような形がかわいい利島ですが、周囲は約8kmにわたって断崖絶壁です。4.12㎢しかない島面積の約80%が椿林で覆われており、江戸時代から200年以上続く椿油の生産量は日本で随一。椿の見頃は12月中旬から2月ですが、それは最も海が荒れる時期でもあります。島のもう一つの特産品、伊勢海老の漁期は9月から5月。また実はドルフィンスイムも可能で5月から10月がベストシーズン。滞在するならそんな島の「旬」を考慮した上で、民宿泊が基本となります。コワーキングスペースや会議室などはありません。利島は業務をこなす一般的なリモートワークより、じっくり取り組むオフラインの作業が向いています。島へのアクセスは高速ジェット船、大型客船、ヘリコプター(大島発)、カーフェリー(下田発)の4種類。※時期によって異なる
撮影地:母島 ハハジマメグロ(両端)
写真提供:小笠原村観光局
東京11アイランドの中で本州から最も遠く、最も移動にかかる時間が長い母島。父島と母島を往復する船は片道2時間、おおむね週4〜5便運航していますが、便数も限られるので、事前に確認しておきましょう。父島からの日帰り訪問も可能ですが、母島滞在が数時間となってしまうのであまりおすすめできません。父島よりも施設の少ない町の中は信号が無く、商店は3軒のみ。とはいえ大自然の魅力は父島に負けておらず、冬のザトウクジラ、初夏のアオウミガメ、母島列島だけで出会える野鳥ハハジマメグロ、ガジュマルの森など貴重な自然環境が育まれています。そんな島の個性を考えると、建物に籠りきってのリモートワークをするのは勿体無い!父島滞在中の休暇とわりきって、リフレッシュや長期滞在のアクセントとして訪れましょう。
撮影地:御蔵島近海 ミナミハンドウイルカ
訪れる観光客の98%がドルフィンスイムを目的としている御蔵島。人口約350人のこの島に年間で7,000人を超える観光客が押し寄せる一方で、島内のお店は、全6軒(商店2軒、食堂1軒、飲み屋2軒、土産物1軒)だけ。コワーキングスペースや会議室などはありません。島へのアクセスは大型客船かヘリコプター(三宅島または八丈島発)の2種類。
撮影地:大凸部
青ヶ島は、島へ上陸すること、そして島から帰ってくること自体がひとつの難関となる場所です。島へのアクセスは、就航率50~60%と言われる八丈島からの客船か、1日1便9席のみのヘリコプター(八丈島発着)のみ。船もヘリも、限られた人、人数だけが上陸を許されているのです。日本一人口が少ない村に、民宿は数軒、キャンプ場や地熱を活用したサウナがあります。冒険心をくすぐる目的地として、旅人羨望の目的地ということもあり、通常のワーケーションはおすすめできません。厳しい自然と、そこで暮らす島の人々への敬意を忘れずに、創作活動や資料を読み込む作業を行うなど静かに過ごす場所として目指してはいかがでしょうか。